─ 夏影たちに攫われて ─  (浅沼夏子)

えっちな文章
「はぁ・・・」 私は溜息をつく。夫が一足先に帰ってしまった。 「忙しいのは分かるけど・・・」 このビーチデートは、ずっと前からの約束だったのに、 会社から連絡が入って、慌てて仕事に行ってしまった。 相当なトラブルが発生したとかなんとか・・・ 「お前だけでも楽しんでいってくれ、なんて・・・・」 女心が分かってない。あなたと一緒だから楽しいのに。 「全く、もうっ・・・」  私は悪態をつく。 学生の頃から付き合い始めて、二十四歳で結婚した。 まだ結婚してから半年ほど。 もうそろそろ子宝に恵まれても良い頃合いといったところ。 夫はたまに鈍感でデリカシーの抜けている部分が あるけれど、すごく優しい。 今回の件だって悪気があるわけでは無いのは 分かっているから怒るに怒れない。 「ま、今日のところはお言葉に甘えて一人で満喫しよう。」 私は気持ちを切り替えて楽しむ事にした。そして・・・・ この時にすぐ帰るべきだったと・・・・・生理が来なくなって しまったお腹をさすりながら、私は後悔する事になるのです。 「ふぅ・・・日差しが暑い。」 その日は空を見上げると、まっさらな夏の青空。 遠くの方には大きな入道雲が乗っていて、 今がどういう季節なのかを主張していました。 ふと、日差しにヒヤリとした影が、後ろから・・・ 私の、人よりも少しだけ色白な肌の背中にかかって・・ 振り返ると大柄な・・・いかにも『遊んでる人間』といった 風貌の男がニヤついて私をじっと見ていました。 その視線は私の顔、胸、腰・・・いや、股間を凝視して、 再び私の顔を見ました。 ヒュー、っと男が口笛を吹いて、後ろの男・・・二人に、 「やっぱ上玉だ。極上レベルだぜ、こりゃ」と言いました。 その二人の風貌も目の前の男と似たり寄ったりで、 私をあっという間に取り囲んで・・・・・ 気温が一気に下がった気がしました。 私は彼らが何かを言う前に、そこから逃げるように、 岸に向かって歩こうとしたのですが、行く手を阻まれて 止まらざるを得ませんでした。 「ねぇ、お姉さん。俺たちとちょっとだけ・・・良いでしょ?」 ヘラヘラと気持ちの悪い笑顔が三つ・・・ その視線は、まるで私の体を舐め回すようでした。 「私、既婚者で・・・夫と来ているんです。 夫を待たせていますから・・・」 そう言って逃れようとして・・ 「でも、旦那さん、帰っちゃったよね?ヒドイ旦那だねぇ。」 (な・・・なんで知ってるの!?) 私は動揺を隠しきれませんでした。 「あー、あのさ、コレなんだけど。」 男がスマホを手に何かの画像を見せてくる。 「・・ッ!!」 私は絶句しました。そこに写っていたのは紛れもなく私で それは一糸纏わぬ姿で・・・更衣室の盗撮画像でした。 「あ、コレの元は動画だから。」 そんなどうでも良い事を男は口にしました。 「あ、あなた達、犯罪よッ・・・!」 私はそう言うのが精一杯で、頭がパニックになって・・・ 「俺ら旦那の会社とか調べれば分かるんだけど?(嘘w)」 「・・や、やめて・・・お願い、すぐに消して。」 男はニヤついて、 「だったらちょっとくらい、良いでしょ?」 男は無遠慮に私の肩に手を回して、私を捕まえました。 女としての性なのか、私はそれだけで、もう逃げられないと 体が震えて、抵抗出来ませんでした。 しばらく歩かされて、人気が無くなって、足場も悪くなって・・ 大きな洞窟の中に私は連れ込まれました。 その間、男は私の体に自分の股間を押しつけるようにして 歩きました。・・水着越しでも勃起しているのが分かりました。 私は恐くて叫び声を上げることも出来ずに、この男たちの 巣穴に連れ込まれたのです。 奥には、ほとんど光は入って来ず、暗かったのですが、 連れの男が、置いてあった電気式のランタンに明かりを 灯して中の様子がはっきりと見えるようになりました。 そこには簡易型のベットがありました。 「ここさ、中坊の時からの俺らの遊び場なんだよね。」 男はヘラヘラと笑いながら言って、 私をベットの前に立たせました。 「お姉さん、おっぱい見せてよ?」 スマホをチラつかせながら男は要求してきました。 夫に迷惑はかけられません・・・。私は、ビキニを外しました。 「うひょー、すっげ、おっぱい超キレイじゃん。」 「乳首ピンクで程よい大きさ」 「形、いいねぇ。釣鐘型で張りがあって好みなんですけど」 男どもがオスの声で私の乳房の感想を口にします。 「それじゃ・・・下の方も脱いで。」 私は言われるままに下の水着も脱いで、 一糸纏わぬ状態になりました。 夫以外には見せた事の無い、私の生まれたままの姿です。 「へぇ、キレイに陰毛の処理してある。程よく残してるのが ポイントだわ。」 「クリトリス見てぇんだけど?」 「ばっか、まだ慌てんなってw」 私は羞恥で顔を真っ赤にして、 「お、お願いします。もうやめて、助けて、お願い・・・」 懇願しました。すると男たちは、 「良いよ。何も殺そうってわけじゃねーから、安心しなって。」 そう言って、私を膝まづかせました。 そして目の前には・・・・  「・・・・あ・・・」 「でも、ま、お姉さんの裸見てこんななっちゃったからさ、 鎮めてくれよ。」 「・・・してあげたら、許してくれる?」 私は上目遣いで男に許しを乞いました。 「ああ、許すぜ。」 ケラケラと笑っている男を見ながら、その言葉を信じて・・・ 私は水着越しに勃起している男のモノに触れました。 「んぅ・・ッ・・ん、ん、んっ、、ぅう、んぅうぅぅッっ・・・ぅぅんッ・・」 ジュッポジュッポっと音を立てて私は男のモノを口でしごいて あげています。夫と同じようにしろと命令されたので、 夫にしてあげるのと同じように。 「ぅお、・・うっま。さすが、人妻、・・ぉおおおっ・・」 でもこの人のは、夫のソレの倍以上大きくて顎が外れそうで。 「んんっ、、んぅ、、ぅッツ、ん、んん、んぅ・・・っ・・・」 私は何度もえずきそうになりながら、口の周りを私の唾液と 男の先走り汁の混ざった汁を泡立てながら、吸い上げます。 ジュルルルルゥルゥウウゥウゥゥ・・・と音を立てて。 「・・・おっぱい、ほら、おっぱいも使え!」 言われた通りに、私は胸の間に 男のチンポを挟んで揉み上げます。 「うぉ、出る、、オラ、口あけろ、突っ込むから、出すからよぉ」 私が口を開けて、男が無遠慮にモノを突っ込んできました。 次の瞬間、 ドックドクッ、ビュルるるるっ、ビュルルルルルゥッゥッ・・・!! 大量に、本当に大量の精液が私の喉の奥に放たれました。 飲み込みたくなかったけれど、次から次へと注ぎ込まれて、 ほとんど強制的に男の生臭い精子を嚥下させられました。 そして・・・・・まだ、あと二人も残っているのです。 「んんんんんっ・・・・ぅぅうううぅうんんんッッ・・ッ・・・!!」 最後の一人の射精が終わる頃には、 すっかり日も沈みかけて暗くなっていました。 遠くから、家族連れの子供の声が聞こえてきます。 私もいつか、夫と子供を作って、家族で海に行くの。 だって・・・・これでもう私は許されるもの。 嫌だったけど、すごく頑張って三人とも射精させたんだもの。 早く家に帰って、あの人に甘えたい。 優しく髪を撫でてもらって、頑張ったね、って褒めて貰うの。 だけど・・・。    「よっこらせっと。」 男がそんな声を出して私を抱え込みます。 そして私はベットに横たわらせられました。 「それじゃ、本番行きますか♪」 「・・・あ・・やくそ、く・・・も、う・・・許す、って・・・・」 「えー、いいの?ここで止めちゃって。 お姉さんのアソコすごい事になってるぜぇ?」 ・・・・違うの・・・・・違うのコレは、ちがうのぉっ! 私は、男に促されたわけではないのに足を開いていました。 私のマンコが今どうなってるのか、経験上分かります。 男がモノを完全に屹立させて、私の足の間に入ってきました。 男の屹立したソレが、私の濡れそぼったソコをグリグリと 弄っています。私はその瞬間がとても好きでした。 だからそれを楽しむために私も腰を浮かせて、彼の動きと 合わせるように腰を動かします。 やがて彼が私の穴を探し当てて、グッっと腰に力を入れて、 「・・・ぁあ・・・っ・・・」 中ほどまで、とても大きな、夫の倍の太さと長さのチンコが 入ってきます。夫のモノは途中までしか届きません。でも・・・ 「・・・じゃ、全部入れるよ、お姉さん、あ・・・そういや、名前 なんて言うの?やっぱ名前呼びながらしてぇじゃん?」 「・・・・夏子・・・浅沼夏子よ・・・」 「へぇ、ナツコさん。良い名前じゃんか。それじゃナツコさん、 力抜いて、腰もうちょい浮かせて、そうそう・・よっ・・・と、・・」 ニュルニュルっと男のモノが奥の奥まで突いてきました。 私はようやく訪れた快感に嬌声をあげます。 そうです。私は男たちにフェラチオで奉仕しながら、男達の おチンポが欲しくて欲しくて堪らなくなっていたのです。 それは今までした事のあるセックスよりも、 ずっとずっと気持ちの良いものでした。 だって夫のチンポではココまで届かないもの。 やがて他の二人も私の体に群がって、四人で絡まりました。 「ああああああぁぁぁぁっぁあぁッ、あ、あ、あぁ、ッ、、んぁッ、」 私は今だかつてない程、乱れていました。 「夏子さん、尻穴、すっげぇ、いいよ、さっすが尻穴処女ッ」 「ほら、ナツコ、くち開けろって、ナツコおくちマンコ、おらっ、」 「・・ぁ、、んぅ、、ん、ん、ん、、ぅうんッ、、んぅうっぅううッッ・・・」 お口マンコと尻穴マンコと前マンコを同時に、とても激しく ガシガシと突かれて、始めはとても苦しかったけれど 夜も更けるころにはすっかり馴れてキモチヨクなってました。 「ほら、イクぜ、またッ、い、くぜッ、人妻中出し、ナツコさんッ」 「ナツコ、ナツコ、、なつこぉぉおおぉツッ・・!!!」 「夏子さん、尻穴射精、またするからね、全部注ぐよぉッッ!」 そして、 「んんんんんんぅぅッ、、んぅうううぅ、、うっぷぅッ・・・んぁあ、 ぁぁぁああ、ぁんんぁあぁぁああっぁッッッ・・・・!!!」 もう何度目になるかも分からない同時中出し射精を、 私は施されるのでした。 「はぁ、はぁ、、んぁ、、ぁあ、、あ、んぅ・・・・・・」 私たちは快感に浸って絡み合っています。 夫は今も仕事で忙しいのでしょう。だって緊急で仕事に 行く時はいつも帰ってきませんから、すごく都合が良いです。 私たち四人は穴を代わる変わる姦しながら、楽しみました。 私は家まで彼らの車で送ってもらいました。 途中でまた彼らは私に激しく発情してしまったので、ホテルに行って たくさんセックスしました。 なので帰る頃には夕方近くになってしまいました。 ホテルでの行為はカメラに撮られながらしました。 綺麗な夏子さんを撮りたいんだ、と彼らに懇願されたので 私は承諾しました。 彼らはとても大きくて逞しいけれど、まだ大学生らしく、 よく見ると顔にも、あどけなさが残っていて 私は彼らを可愛いと思うようになっていました。 やがて名残惜しむように彼ら三人とキスをして、 私は夫との愛の巣に帰り着きました。 体はシャワーを浴びてキレイだけれど、私の子宮の中は 若い男たちの精液が混ざり合って渦巻いています。 子宮がとても重いです。そんな状態で私は玄関をくぐり、 夫の帰りを待つことになりました。 やがて夫が帰ってきて、私は何事も無かったかのように 振舞いました。夫が求めてきたらどうやって断ろうかと考えて いたのですが、夫は疲れてご飯を食べるとすぐに寝ました。 本当に良かったと思いました。 だって、私の子宮にはまだ彼らの精液が残っていましたから。 異変は次の日の昼頃に訪れました。 休日に夫と食事を取っている最中でした。 私は急な吐き気を催して、トイレに駆け込んで 食事を全て、もどしてしまいました。 夫はその様子を心配しながら背中をさすってくれました。 急な事で動揺していましたが、 夫は期待の顔をすぐに浮かべました。 逆に私はその時になってようやく冷静さを取り戻して、 顔を青ざめさせました。 すぐに病院にいって、事の次第を確かめました。 お医者様が満面の笑みで、 おめでとうございます、と告げました。 着床から間もない、遅くても二日か三日以内とのことでした。 ビーチに行く前日、私と夫はセックスしました。 避妊はしませんでしたので・・・可能性はあります。 でも、・・・・あの海であった事は夢ではありません。 だって彼らとは連絡先を交換して、 その連絡先が私の携帯に残っていましたから。 彼らの内の誰かの子供という可能性もあります。 ですが、私が妊娠したと告げると、彼らとは一切連絡が 取れなくなってしまいました。 それからおよそ十か月後のある日、 私のお腹はすっかり大きくなっていました。 それまでの十か月の間、色々ありました。 夫と一緒にお風呂に入って、夫は私の膨らんだお腹を さすって、丁度その時にお腹の赤ちゃんがお腹を蹴って 「今、蹴ったね。」と夫は嬉しそうに笑いました。 夫と一緒に赤ちゃんの育て方を勉強しました。 早く生まれてきてほしいと夫は期待に胸を躍らせていて、 私もそれを見てとても嬉しく思いました。 ・・・そうです。私と夫は愛し合っているんです。 赤ちゃんは愛し合ってる男女の間に出来るものです。 そうに決まっています。だから私は激痛に耐えながら、 早く生まれてきて、と願いを込めて頑張りました。 その結果、元気な赤ちゃんを私は産みました。 男の子です。夫は愛おしそうに「僕と夏子の子供だ」と 赤ちゃんを抱いてくれました。私は嬉しくて泣きました。 私と夫は相性が良いのです。学生時代に私がO型の血液、 夫がA型の血液で、A型とO型は相性が良いと喜びました。 そして・・・・・・・ 私が産んだ赤ちゃんは、B型の血液でした。 それから、十年後のある日、あの海にて── 私、遠海夏子(トオミ ナツコ)は隣の息子に呼びかけられる。 「ねぇ、お母さん。」 「なぁに、拓海。」 私の苗字は『浅沼』から旧姓の『遠海』に戻っていた・・・もう‥十年も前の事だ。 「僕は海で生まれたから、名前が拓海なんだよね?」 「そうよ」 「お父さんは海なの?だから僕にはお父さんがいないの?」 「ええ・・・・そうよ。」 「クラスのみんなが、それはおかしいって言うんだ。」 「おかしくないわ。だって・・・アレを見てみなさい。」 私の指差す先には若い女が、いつかの私と同じように、 今は中年の男たちに囲まれて、あの洞窟に入っていく。 遠目からでも女は怯えて震えていた。 「?」 拓海はよく分かってないらしく、首を傾げている。 私は何もしない。 だって私だけが酷い目に遭うなんて不公平だもの。 ・・・隣の我が子を見て思う。 拓海もきっと、あの洞窟で子孫を残すようになるんだわ。 だってこの子供は・・・ あいつらの誰かの精子で出来たんだから。 ─ 了 ─
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