夫の治療費を盾に脅されて・・・ ~ あなた許して・・・。彼の事を愛してしまったの・・・ ~(須藤遥)

えっちな文章

─ 幸せの香りと、遥かな誓い ─

「・・ッ、、ぁ、はぁっ・・・ん・・・や、、、あ、ぁ、・・んぁッ、アッ・・・んンぅ、、い・・ァ・・・アァ・・・・・」 妻が、喘いでいる。 「・・いくぞッ、、いく、ぞ・・・・中に、出す、、から、なッ・・!!・・・・遥ッ!!!」 僕は勢いよく腰を妻の・・・須藤遥(すどう はるか)の腰に打ち付ける。 局部同士はお互いに繋がっており、僕のソレはもうすでに妻の膣に馴染み、妻の膣は初めて体を重ねた頃よりも明らかに広がり、ゆるくなっていた。 やはり、前の旦那のペニスはあまり大きくはなかったようだった。 「・・ゥおぉぉおおおおッッァァぁああァァッッ、ッ!!」 僕は妻の最奥で思いっきり射精する。 「・・・ぃ、、ゥ・・んァぁぁああぁァツぁああんぁああぁあぁッァアァああぁっっッ!!!」 それにあわせて妻の体が弓なりに張り詰め、その後、ビクビクと痙攣して・・・ 「・・・は、はぁ、はぁ、・・・ん・・・ッ・・ぁ、あ、はぁ、はぁ・・・・・ッ・・・・」 妻は僕の精液を全て受け入れ、セックスの後の、女性特有の高揚感に包まれていた。 時刻は午後十一時の少し前、 「・・・・遥・・・」 「・・・なに?・・・・あなた・・」 ベットで僕は遥を抱き寄せて、囁く。 妻の髪の良い匂いが鼻孔をくすぐる。 「・・愛してる」 「・・・・・・・・・・・えぇ・・・・・私も、あなたを・・・愛してるわ」 壁に掛けてある時計の秒針がチッ、チッ、チッ・・と、静かな部屋で耳障りな音を立て続けている。 「・・・・・・・嘘だ。」 僕は妻に言う。 「・・・・・・・・・・・・・・・・」 妻は、遥は何も答えない。 僕が遥の前の旦那から彼女を奪って、すでに半年以上が経過していた。 彼女と婚姻を結んだのが五月。 今は十二月の中旬で、肌寒く、人肌が恋しくなる季節。 しかし・・・・・──────、 妻は、必要以上の会話を、僕とはしない。機械的に「妻」をこなしているだけだった。 その徹底ぶりに辟易しながら、僕は妻との馴れ初めを思い出していた。 二月の初頭、僕は会社での勤めを終えて帰宅していた。 一般人が利用する公共の通勤手段、バス・電車などは僕はもう使わない。 それなりの値段のする高級車を運転して、自分が一から打ち立てた会社を後にする。 やろうと思えば運転手でも雇って送り迎えをさせることも可能であったが、僕はそれをしていない。 理由は単純に運転が好きというだけ。 その日も気まぐれで、気ままに運転しつつ帰路を辿っていた。 (夕食は何にするか・・・) 元が貧乏なせいなのか、高級料理店の食事は舌に合わない。取引先の要人との会食以外では、僕は大抵がコンビニやスーパーなんかの弁当や惣菜を適当に買って食している。 女房でもいれば、家に帰ると温かい食事が待っている、なんて事もあるのだろうけれど、そのような相手はいない。 ・・・・・・・おそらく・・・・・・・・・今後も、一生・・・・・きっとない。 (・・・たまには弁当屋で弁当でも買うか) そう思い立って、近くの有料駐車場に車を止める。 駅前の弁当屋が目についたのだが、専用の駐車場がなかった。 たかだか数百円程度の弁当を買うために、毎時数百円の駐車場に二千万円相当の車を止めて弁当屋へ足を運ぶ。 貧乏だった頃では考えられないような金の浪費の仕方だった。 店の自動ドアを越えると、チェーン店特有の音がチャラランとなって、パートのお姉ちゃんやおばちゃんが「いらっしゃいませ」と挨拶する。 そのまま注文場所にまで直行して、逡巡した後、今月のイチオシと銘打たれた弁当を注文する。 店員が、「お会計、680円になります。」と値段を知らせてくる。 カードを使おうと思ったが、その店では非対応だった。 なので僕は財布から千円札を取り出して、その店員に渡し・・・・─────、 「・・・・・・あの、・・・どうかなさいましたか?」 「・・・・・香織・・・・・・・・・・・」 店員が困惑して、「は?」、と聞き返してくる。 「・・・あ、・・ああ・・・・すいません。・・・な、なんでも、何でもないです・・・・。」 僕はそう言うのが精一杯だった。 ・・・・・彼女が、怪訝そうにお金を受け取り、釣銭を僕に渡してきた。 その間も、僕は彼女に目が釘づけになっていた。 名札のプレートを見ると「鈴原」と書かれてあった。 それからというもの、僕はその弁当屋の常連になった。 弁当が格別に美味いから、というわけではもちろんない。 目的は、店員の「鈴原 遥」という女性と会うためだった。
鈴原さんに会うために足しげく件の弁当屋に通い詰めていたのだが、当然と言うべきなのか・・・かなり警戒されてしまった。 彼女が独身で彼氏募集中の身なのであれば、あるいはロマンスのようなものも期待できたかもしれないが彼女は既婚者だった。 当初、彼女と会話しようとアレコレと話題を振っていたのだが、やや強めの口調で、 「ええ、私の主人もその映画が好きだと言っていました。今度、主人と見に行こうと思います」 などと、あからさまな程に『主人』を強調して、そう言った。 その後、流れるように作業をこなして次のお客様の相手を始める。 ・・・・手慣れたものだった。 確かにあの容姿なら声を掛けてみようと思う男の一人や二人はいるだろうな、と思う。 それを上手く捌く術を彼女は身に付けているようだった。 だからといって・・・僕は彼女を諦めるつもりはなかった。 (・・・絶対に僕のモノにする。主人が居る?・・・知った事か。) 僕は昏い感情を心に積もらせ、探偵を雇い彼女の身辺を調査させたのだった。 結婚して二年。旦那は中小企業勤めのサラリーマン。子供は今のところ無し。 (・・・・子供を作られると厄介だ。その前になんとかしなければ・・・・) 焦る気持ちを抑えながら、二人を別れさせる算段をどうにか立てられないかと思案する。 だが・・・・二人は特に仲が悪いわけではなく、それどころか極めて良好な関係を築いていた。 ある日、旦那が会社帰りに彼女を迎えに来て仲良く一緒に帰っていった。 しつこい僕を尻目に、軽く会釈をして店から退店する。 ・・・・・これからあの二人が夫婦の営みを行うのだと想像すると、全身の血が逆流するかのような感覚が僕を襲う。 (ふざけるなッ!ふざけるなッ!・・・あの女は僕のものだッ!!・・・・ふざけるなぁッ!!!) 僕は、平静さを保つのにかなりの労力を割きつつ、あの二人を破局させる好機を窺った。 そして・・・・・・・その願いが通じたのか、チャンスが訪れた。 雇っていた探偵から、旦那が会社を辞めたと報告があった。 ヘマをしてクビになったわけではなく、難病にかかり、仕事ができる状態ではなくなって自主的に会社を辞めたのだそうだ。 その病気の名は僕が聞いた事がないもので、数千万人に一人、発症するかしないかという珍しい病気であり、気の毒な事に適切な治療を受けなければ命が二年持たないという難病だった。 しかも完治させるには数億円程の金が必要で海外でなければ治療できない。 僕は・・・・・・・・・・高笑いが止まらなかった。 弁護士を通じて彼女に連絡を取り、今現在、僕の会社の社長室・・・・・の奥のプライベートな部屋で彼女と机越しに向かい合っていた。 「・・・・こうしてあの弁当屋以外でお会いするのは初めてですね。」 僕はそう言って話を切り出す。 「・・・・・・・・・」 彼女は黙って俯いている。顔が曇っているのがよく分かった。 旦那の治療費を僕が全て肩代わりしますよ、という話をすでに通してある。 そして彼女がここに来たという事は、その話に乗るつもりがあるという事である。 それはそうだろうなと思う。 鈴原家の台所事情を鑑みれば、全財産を資金に代えても、初期の手術費すらおぼつかない。 それに加えて海外滞在費、その他諸々の費用も別途必要になる。 鈴原家の親戚一同も決して裕福とは言えず、どうにかしようと四苦八苦していたようだが、どうにもならないだろうなと僕は判断していた。 そして実際、どうにもならなかった。だから、彼女は今ここにいるのだ。 「・・・・・あの、本当に・・・主人を、助けて貰えるんですか?」 彼女がおずおずと聞いてくる。 「ええ・・・・もちろんです。そうでなければ、わざわざこんな所にまでお呼び立てしませんよ。」 僕は、余裕の態度でそう応える。 だが、彼女の顔は浮かない。 「・・・・・それで・・・・私は・・・何をすれば・・・・・・・・・・良いんでしょうか・・・?」 自身の体を抱え、強張らせながら聞いてくる。 僕が何を要求するのか分かっている様子だった。 ・・・・・しかし、それは間違いだ。 「僕と結婚してください」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」 彼女は想像していたものの斜め上をいく要求に唖然としている。 「今の旦那とは別れて僕と婚姻を結んでください。僕はあなたを妻として迎えたい。」 「・・・・あ、あなたは・・・一体なにを言って・・・・」 「・・・ご主人、助けたくはないのですか?」 彼女はビクッと体を震えさせる。 ・・・それから短い沈黙の後、彼女は意を決して口を開いた。 「・・・・・・・体を、許しても・・・良いです。・・・一度だけとは言いません。あなたが望む時に好きなだけ、私を抱いてもらって構いません。・・・・・子供が出来ても・・・・ちゃんと産みます。・・・・だから、・・・・どうか、主人を」 「僕と結婚してください。それが条件の一つ。さらに一般的な妻として振舞い、僕と生涯添い遂げてください。それが出来ないなら・・・・・ご主人の事は諦めてください。」 彼女は・・・・呆然として、 「・・・・・・少し・・・考えさせてください・・・・」 そう言って、その日は帰っていった。 僕は何年でも待つつもりだった。彼女以外の女性と結婚するなどありえない話だ。 だが、転機となる日は思いの外、早く訪れた。 彼女が去ってから一週間ほど経って、僕の携帯に彼女から直接、電話がかかってきた。 彼女には番号を伝えていたので驚かなかったが、その時の彼女の取り乱しようには驚いた。 「助けて!!お願い!なんでも、何でもしますッ!!・・・だから、はやく、はやくッ、夫を・・・主人を助けてッ!!・・・・あなたの妻になりますから・・・主人を、助けてぇ・・・う、ぅ・・・・」 旦那の容態が急変して、すぐにでも手術が必要とのことだった。 それから一連の流れはスムーズだった。彼女はすぐに離婚届を出してその男と離婚した。 その後、間髪入れずに僕との婚姻届けを役所に提出した。その時に妊娠していない事の証明が必要だったが、彼女は予め医師の診断書を用意していた。 いざという時の覚悟が出来ていたという証拠だった。 そこから先は僕の出番。 この時のために僕はすでに受け入れ先の病院や手術費用、その他諸々の準備を整えていた。 そして彼女・・・妻である遥の元旦那を治療可能な海外の施設へと送った。 もちろん必要な費用も全て僕が負担した。 その甲斐あって、元旦那は一命を取り留めた。 しかし、術後の治療がないわけではなく、数十年という期間に渡り、その病気とは付き合い続けなければならない。 完治するまでの費用(薬、リハビリ代など)も全額、僕が補償する算段となった。 そして、僕らが婚姻届けを出して一週間後・・・・ 遥の荷物は全て、僕の居住地・・・ややグレードの高いマンションの一室に運び込まれた。 遥自身も当然、そこに住む。 その夜・・・・・・・ 「これからよろしくね、遥」 僕は遥の肩を抱いてそう言うと、 「・・・・・・・・・・はい」 彼女は返事をする。 そこはベットの上だった。 これから僕らは夫婦の営みを行う。 僕がキスしようとすると・・・・・ 「覚えておいてください。」 そう言って遥は自分を真っ直ぐに見つめてくる。 「いくら体を好きにできても・・・・心まで思い通りになると思わないで・・。」 遥の体は美しかった。 シミ一つない透き通るような白い肌。淡いピンク色の乳首が釣鐘型の大きな乳房に絶妙の対比の大きさで乗っている。 腰から尻、ふとももにかけての曲線も理想的で、特に腰回りはとても掴みやすそうで、まるでそのためにあるかのような形をしていた。 乳首は、ピンッ、と屹立している。 僕が揉んで舐めて、齧って、挟んで・・・・たっぷりと乳房を嬲った結果だった。 遥の声は耳に心地良かった。 普段の彼女の声からは想像できないような高く澄んだ喘ぎ声が・・・まるですすり鳴くような嬌声が、鼓膜に間断なく届く。 首筋を舌でなぞっただけで、息を高く吸い込み、それを続けると、やがてその呼吸に”色”が付き始める。 成熟した女性の発情した声音。聞いただけで僕の理性を溶かしていく。 遥の匂いは僕の脳髄を揺さぶった。 そう表現する以外に、この良い匂いを形容する語彙を僕は思いつかない。 汗の匂いなのに、不快な感じが全くしない。 脇の下をクンクンと鼻を鳴らして嗅ぐ。 その行為に対して遥は「・・だめ・・だめ、・・」と顔を真っ赤にして言ってくる。 どうやらこれは元旦那にもされた事がなかった行為であったらしく、なおさら僕を駆り立てた。 僕が「良い匂いだよ、遥」というと、彼女は、もはや耳まで赤くして「そ、そんなウソですッ、良い匂いなわけ・・・」などと言って脇を閉じようとした。 けれど僕は鼻と唇を脇に押し付けてそれを防ぎ、彼女の脇を舌で舐め上げ続けた。 遥は観念して僕の好きなようにさせてくれた。 遥の膣内は暖かくて柔らかい。 香織は側面から強く挟んでくる膣だったけれど、遥は全ての方向から優しく包み込むような膣だった。 ・・・・だめだ。比べてはいけない。 僕はそう思い、根元まで挿入された結合部を見る。 遥の愛液が滴って、ベットを濡らしている。 そして、それを一旦、抜けそうになるギリギリのところまで引き抜き、また再び、勢い良く根本まで挿入する・・・・それを繰り返す。 徐々にスピードを上げていくと、遥はとても気持ちよさそうに喘いだ。 着痩せするため分かりづらいが、遥は乳房が大きい。 その乳房が激しく揺れているので、僕はそれを鷲掴みにして、乳首を摘まみ上げる。 すると遥は潮を吹いた。 遥が僕とのセックスで絶頂に達してくれた事が、とても嬉しかった。 僕はそのお礼と言わんばかりに、たっぷりと射精した。 避妊など当然のようにやっていない。 こうして、二人の初めての夜は更けていった。
結婚1年目 6/18 私の名前は鈴原遥・・・いや、今は須藤遥。 先月に今の夫と籍を入れて夫婦になった。 望んでいた結婚ではなかった。 私が本当に愛している人を救うための婚姻だった。 初めて今の主人に抱かれた日の事を思い出す。 生涯で体を重ねた二人目の男性だった。 元の主人よりも・・・アレが凄く大きくて驚いた。 一緒に暮らし始めて、セックスしなかった日はなく、私のアソコが彼のソレに合わせて大きく広げられていくのが分かった。 きっと、私はもう・・・元の主人のモノでは満足できなくなってしまってると思う。 でも、心は別だ。 私はいつか必ず、あの人のところに帰る。 あの人の病気が治れば、もう今の主人に用はない。 今は元の主人の生殺与奪権を彼が握っているようなもので逆らえないけれど、治療を続けていけばいつかは治る。 その時に離婚して、私はあの人ともう一度結婚するんだ。 ・・・・・たとえ、何十年かかっても・・・。 結婚1年目 9/5 風邪をひいてしまった。 心労が祟って一気に疲れが出てきたからだと思う。 今年の三月頃に元主人が病気になって、治療費をネタに脅されて、離婚して、結婚して引っ越しして、馴れない生活環境にようやく馴れたところで、私は熱を出した。 私が伏せていると、主人が・・・今の夫が心配そうに看病してくれた。 「会社はいいの?」と私が尋ねると、「君を一人で放っておけないよ。ごめんね、無理をさせてきたね」と言って、私の頬を優しく撫でてくれた。 私は・・・・この人に対して何かが胸に芽生えかけていたけれど、それに気づかない振りをした。 この人は優しかった。 始めは私に良からぬ劣情を抱いて近づいただけだと思っていた。 自分で言うのもなんだけれど、私は見た目がとても良い。 それで男性からそういう目で見られる事は子供の頃からよくあった。 でも、この人は何か・・・何か別の感情で私に近づいてきたのだ。 それが何なのかわからない。 恋愛感情ではあると思うのだけれど、私とこの人に接点など全くなかったのに、とても執拗に私を求めてきた。 私を手に入れるために数億の金を迷う事無く投じる・・・・・ その私への執着心は一体何が原因なのだろう・・・? 結婚1年目 10/21 私は、なるべくこの人とは話さないように努めた。 だって話す必要なんてない。 そう自分に言い聞かせて、私が冷たくすると彼がとても悲しい顔をする事から目を逸らした。 私も心がズキズキと痛んで・・・ううん、そんな事はない。 私はただ、この人を利用しているだけなんだから。 心は・・・心だけは、元の主人のものなのだ。 そうじゃないと・・・・・元主人が、あまりにも可哀そうだ。 結婚1年目 12/18 いつものように私達は愛し合った。 主人は行為が終わった後、必ず私を抱き寄せて頭を撫でてくれる。 そして、「愛してる」と・・・囁く。 私も、「愛してる」と返す。 いつもなら、そのまま二人で眠りにつくのだけど、その日は違った。 主人が「・・・・嘘だ」と言った。 私は胸が痛んで、主人の顔をまともに見る事が出来なかった。 何と言えば良いのか、分からない。 きっと私はこの人を深く傷つけてしまっている。 罪悪感で押しつぶされてしまいそうだった。 「お願いだ・・・・僕を、見てくれ・・・」と主人は私に言う。 それでも私は彼を見なかった。 だって・・・・もし今、彼の顔を見てしまったら・・・ 私はもう・・・自分の気持ちに嘘がつけなくなってしまう。
結婚1年目 2/15 主人が・・・・・・・交通事故に遭った。 警察から連絡が来て、病院に搬送されたと聞いて・・・・・ 私は、頭が真っ白になって・・・・・脇目も降らずに走り出していた。 居眠り運転のトラックが、歩道に突っ込んだ。 大惨事だった。 突っ込まれた民家の塀は完全に破壊されて、母屋の一部に突っ込んだところで止まった。 運転手は一命を取り留めたものの、重症。 民家に住んでいた老齢のおじいさんが右肩を強く打ち骨折して、全身打撲。 妻のおばあさんも吹き飛ばされて左腕と左足を骨折。 歩道を歩いていた男性が巻き添えを喰らって倒れ、病院に搬送された。 そして、その男性が・・・・私の主人だった。 (嫌・・・イヤ・・・・お願い、私を・・・おいていかないで。居なくならないで・・・・。) 私はタクシーの中で、そう祈らずにはいられなかった。 この感覚には覚えがあった。 元の主人が病に倒れて、このまま死ぬかもしれないと医者に告げられた時に抱いた感情と同じだった。 (ああ・・・・なんで、なんで・・・。気づいてしまった・・・気づかない振りをしていたのに・・・・) 私は元の主人と同じくらいに、今の主人を想うようになっていた。 私が夕飯を作って待っているのを彼は、本当に嬉しそうにしてくれた。喜んでくれた。 私のおかげで頑張れると言ってくれた。 風邪をひいた時には、不器用なくせに一生懸命にお粥を作ってくれた。 どんなに私が冷たくしても、彼は怒らなかった。 私を愛してると、言い続けてくれた。 私は・・・彼に愛される事が嬉しくて、私も彼を愛し始めていた。 なのに、なのに・・・・・ 私は病院の受付で主人が搬送された病室を教えてもらい、急いでそこを目指した。 ドアを開けると主人がベットに横たわっていた。 私は駆け寄って、主人に泣きつく。 「あなた・・・あなた・・・・う、うっ・・・・・うわぁぁぁぁぁあぁぁ・・・・・」 すると近くにいたナースさんが、 「落ち着いてください。命に別状はありません。大丈夫です。大丈夫ですから。たった今、眠りについたところですよ。」 と言った。 それを聞いて、 「・・・あ、あぁ・・・・・・」 私はその場でへたり込んでしまった。 主人の顔を見る。 スヤスヤと気持ちよさそうに眠っている。 普段、私がこっそり見ている・・・この人の可愛い寝顔だった。 「・・良かった・・・・本当に、良かった・・・」 私は、安堵してそうつぶやいた。 僕が目を覚ますと、そばに居た遥がそれに気づいて、 「おはようございます・・・あなた。」 と言って微笑んだ。 とても可愛い、と思った。 医者からおそらくは大丈夫だろうけれど一応、精密検査を受けて大事を取って今日は入院しなさい、と言われた。 僕はトラックと接触したわけではなく、転んで打ち付けた背中が多少痛む程度だったので、 それを固辞しようと思ったのだけど、妻が駄目だと言って、精密検査を受け、結局入院した。 次の日の午後、妻が迎えに来てくれて僕は病院を後にした。 そして、僕らが我が家に帰る頃にはもうすっかり暗くなっていた。 冬場であるため日が落ちるのが早い。 「あなた・・・ご飯出来てますから。今、温めますね」 そう言って、遥はご飯を用意してくれた。 なんだか優しい。 「ごめん、心配かけた」 「・・・本当ですよ。心配・・・・したんですからね。」 少し唇を尖らせて、僕を見る。 そこでふと思った。 なぜ・・・僕を心配するのだろうか? (・・・・・・・・ああ・・・・そうか。) 「・・・・心配しなくても大丈夫だ。僕が死んでもちゃんと治療費は口座に振り込まれるように手配してある。彼が完治するまでの手筈はもう整ってあるから、君は何も心配しなくて良い。」 そう言って、僕は目を妻から逸らして、自分の手元を見る。 妻が温めてくれた味噌汁が湯気を出していた。 どんな気持ちで温めても、温まる物は温まるんだな、などと思っていると、妻が横から僕の顔を両手で掴んで彼女の方を向かされて・・・───、 キスされた。 ・・・僕が唖然としていると、 「・・・・本当は今、引っ叩いてやろうかと思ったんですよ?でも、退院したばかりだから・・・・・・・・それで許してあげます。」 そう言って彼女は微笑んだ。 ・・・本当に、純粋に自分を心配してくれていたのだと分かった。 「・・・・遥・・・」 僕は彼女の名前を呼んで、抱き寄せて・・・・ 「・・・・抱きたい。」 素直に、彼女が欲しいと思った。 「・・・・・・ご飯、は?」 「後でいい。・・・今すぐ君を、抱きたい。」 「・・・・・・・・はい。」 そして僕らはそのまま寝室に向かった。 いつもなら、すぐに二人で服を脱いでベットにはいるのだけど、その日は違った、 遥は服を脱がずにベットに座った。 そして、僕を見て微笑む。 それだけで妻が隣に座ってほしいと思っているのが分かった。 遥の隣に座ると、彼女は僕に聞いてきた。 「どうして・・・・私、なんですか?・・・・なんで、私を妻に娶ろうだなんて思ったの?」 きっと、ずっと疑問に思っていた事だったに違いない。 特定の女性を手に入れるために数億の金を投じる。 ただ聞く分にはロマンのある話に聞こえるかもしれないが、一般的には常軌を逸脱している。 その金を投じられた方は困惑するのが普通だろう。 遥はそこまでの価値が自分にあるとは思っていないのだと思う。 でも、僕にとって遥は数億の価値・・・・・・いや、金の問題ではない。 僕の命も人生も・・・全てを賭してでも手に入れたい女性だった。 「・・・運命だと、思ったんだ。・・・君は、神様が僕に与えてくれた・・・・奇跡だと思った。」 「・・・・・・・・・・」 遥は黙っている。 僕はもう話すべきだと感じた。 もしかしたら、それで致命的に嫌われてしまうかもしれない。 それでも、自分の妻に僕の心境を知ってもらおうと思った。 僕はクローゼットの中から、四桁ダイヤル式の施錠箱を持ってきた。 妻には家の中で自由にさせているけれど、これについては触らないでくれと言っていた。 僕は番号を「0426」に合わせて、鍵を外す。 ・・・四月二十六日・・・・香織の誕生日だった。 中には、女性の小物が数点とアルバムがあった。 アルバムを遥に渡して見るように促す。 ページをめくって、・・・遥が息を飲むのが分かった。 それは・・・そうだろう。 そこには、身に覚えのない状況の自分が写真に撮られている。 あるページでは着た事のない水着姿で。 あるページでは自分の誕生日とは違う日付の誕生日ケーキと一緒に。 あるページでは・・・僕の隣でウェディングドレスを着た自分が、アルバムに収められていた。 しかし、遥は僕と挙式を挙げていない。 結婚した経緯が経緯だから挙げるわけにはいかなかった。 でも、そこには煌びやかなドレスを纏い、幸せそうに微笑む自分が、主人に寄り添っている。 「・・・・・・彼女の名前は、香織って言うんだ。見ての通り・・・君に瓜二つの・・・・」
遥が僕の顔を見て、泣きそうな顔になる。 僕は今、どんな表情をしているのだろう・・・? 「・・・僕の、妻だった女性だ。・・・・もう、十年も前に・・・・他界してる・・・。」 それだけで、遥は全てを悟ってくれたようだった。 ・・・黙って僕の肩に顔を寄せてくれた。 私は主人の肩に顔を寄せる。 ・・・主人の泣き出しそうな顔が見える。 私は・・・もう切ない気持ちでいっぱいだった。 そして、ようやく合点がいった。 出会った頃の主人がなぜあそこまで私に執着したのか。 どうして尋常ではない金を迷う事無く投じたのか。 なんで、私なんかを・・・・と思っていた事が全て氷解した。 箱の中から肩掛けのストールを取り出す。 きっとこれは、香織さんが好んで使用していたもの・・・。 おそらく、この人からの贈り物なんだと思う。 なんとなく・・・・・それが分かった。 「あなた・・・・これ、私が貰ってもいいかしら・・・?」 私がそう言うと、主人は、「ああ・・・・君になら、構わないよ。」と言って、ストールを私の肩に掛けてくれた。 「・・・・うん。とてもよく似合ってる。」
主人に褒められて、私は顔を赤くする。 ・・・・・嬉しい。 すると主人が私を抱いてきた。 そして・・・・話を始めた。 「トラックに轢かれそうになった時・・・本当はもっと早く避けられたんだ。僕の周りに居た人達は、様子のおかしなトラックが向かってきてるから、さっさと避けた。でも、僕は避けなかったんだ・・・。」 私は主人に抱かれながら静かに話を聞いていた。 「・・・香織と同じ死に方をしたなら、きっと香織に会える。そんな・・・気がしたんだ。・・・トラックが突っ込んでくるのを見て・・・・・香織が迎えに来てくれたんだと、思った。」 そこまで言って主人は私をさらに強く抱きしめた。 「でも・・・君の顔が、・・遥・・・君の姿が浮かんだ。僕が料理がおいしいって褒めると、少しだけ頬を赤くして、はにかんでくれる。僕の寝顔を見て微笑んでる。ご飯を作って待っていてくれる、君の姿が・・・香織じゃない、君の・・・遥の姿が、浮かんだ。」 主人の声に涙が混じっている。 「気がついたら、僕は一歩、二歩、三歩、と後ろに下がって・・・トラックを間一髪で避けてた。・・・僕が今生きているのは・・・君が居てくれたからなんだ。・・香織じゃない・・・遥・・・・僕は君と一緒に居たい。・・・・そう思ったんだ。」 私も・・・・主人に応えるように背中に手を回して、主人に抱きつく。 「遥・・・僕と添い遂げてほしい。僕の・・・生きる理由になってくれ。」 「・・・・はい。」 「ンッ・・・チュ、レル、チュパ・・・んちゅ、、ぅん、、ん・・・・・」 主人が私の咥内に舌を入れてくる。 私はその舌を自分の舌で優しく絡めて迎え入れる。 唾液が混ざり合って、私の喉の奥に流れ込んで・・・それを嚥下する。 この人は、前の主人よりもセックスが上手かった。 比べてはいけないと思いつつも、とても上手に私を導いてくれるので、上手だと思わずにいられなかった。 私はもう、この人に求められて、体を弄られて、好きにされて・・・喘ぐのに遠慮しなかった。 もう我慢しなくても良い。 「あぁ・・・んぁ、、あ、あ、、きもち、い。・・んぁ、ぁあぁああァァッ!・・ッ、あ・・も、っと・・あなた」 私が求めて、主人が嬉しそうに顔をほころばせる。私を犯して、悦んで、、る・・・。 指で、私のアソコをメチャクチャに掻き回して、私はもう意識がトんでしまいそうで・・・・ 「ひぅっ・・・や、ぁ・・ん・・・ンッ、、ア、ッあああああぁぁッっ!!!」
腰が激しく小刻みに痙攣して、みっともない。でも止まれない。 私はもう何度も漏らされて、私の・・・妻の、その痴態を主人は愛おしそうに見ている。 「遥・・・・」 そして、私は片膝で立たされて、主人のモノを顔に擦られた。 前の主人の数倍の太さと大きさのソレ。 先端から、止めどなく先走り汁が溢れている。 私はその汁を、チュル・・っと吸って上げる。 すると主人のモノはビクビクッと痙攣する。 ・・・・可愛い。 私は口の中に主人のモノを受け入れて、右手で竿を左手で玉袋を優しくシゴいた。
主人の息が荒くなって、とうとう我慢できなくなったのか、私の頭をがっしりと掴んで固定して腰を激しく前後させ、私の口にガチガチに固くなったソレを出し入れする。 「んぉ・・・ぉ、、ぅ、、ぷっ・ジュ、ッポ、ジュルるゥ・・・ジュッ・・ん、ぅ・・・・・」 そして、一際大きな一突きと共に、主人の・・・ちんぽ・・が、震えて、 「んんんんぅううぅぅっっ、んぉ、っッ、ゥぅうぅうぅぅぅっ!!!!」 もの凄い量のザーメンが喉の奥に放たれる。 私は飲み込んでしまいそうになるのを堪えて、口の中に主人の精液を溜める。 主人の要望でいつもの事なのだけど・・・量が多いので少し大変。 主人がチンポを抜いて、私を見る。 「遥・・・・見せて?」 私は、放たれた精液が零れないように口を大きく開けて、白濁まみれになっているであろう咥内の痴態を主人に見てもらう。 主人はじっくりと自分が征服したものを確認して恍惚に浸り、私に命令する。 「飲み込んで、遥」 私は主人の許しを得て、口いっぱいの精液を喉奥に集め、ゴックン、ゴクゴク、ンと飲み干す。 鼻孔に主人の出したものの臭いが・・・精臭が充満して、染み込んでいく。 私はベットに仰向けに横たわり、足を広げる。 主人が私の足の間に・・・まるでそこは自分の居場所だと言わんばかりに鎮座する。 確かに、もうそこは主人専用の場所だった。 これから先の生涯で、そこに座る事が出来るのはこの人だけ・・・・・・主人以外の誰かに、そこに座ることを私が許す事は無かった。 そしてそれは、私のアソコも同じ。 私のアソコは主人専用。 前の主人はアレが小さくて性欲もあまり旺盛というわけでは無かったから、この人とセックスするまで私のソコはピンク色をした、まるで花が咲いているかのような綺麗な女性の器だった。 でも、今はもう毎日のように激しく突き擦られているので、綺麗だった小陰唇はドドメ色の大きくビラビラとした、いわゆる『ヤリマン』になっていた。 「遥。」 私は、ただ名前を呼ばれるだけで、主人が要望してる事が分かるように調教されていた。 主人が挿入しやすい位置を、私は体で覚えているので、そこまで腰を浮かして、自らの指で膣口を拡げて、 「・・・入れて、ください。」
私は主人に懇願する。 体勢も相まって、これをする度に自分が主人に従属しているモノなのだと認識させられる。 いつしか私は、心のどこかでそれを悦んでいたし、今ははっきりとそれを受け入れていた。 主人のモノの先端がグリグリと膣口を拡げて・・・ニュルっと先っぽが、入る。 始めの頃は、主人のモノが大きくて入りずらかったけど、今はもうガバガバのユルユルのこの人専用マンコにされてしまっているので、あっさりと入った。 「・・・奥まで、全部入れるよ。」 主人がそう言って、私の腰を掴む。 私は頷く。 主人が腰を前に勢いよく突き出して・・・・、 「・・ッ、ぁ、ぁあっ、、ァ、んん、ッ・・・・・・ぁ・・・・・」 私の子宮口に主人の先端がキスをする。 でも、まだそこで止まらずに子宮を押しつぶさんばかりにさらに突いてくる。 「・・・あ・・・子宮・・・・つぶれ、・・ぁッ・・ちゃ、う・・・ぅうぅッ・・・・・」 「この程度で、潰れるわけないだろ?・・・・ほら動くよ、遥。」 ゴリゴリと先端を子宮口に宛がった後、入れた時と同じ勢いで、引き抜かれる。 「・・・・ゥんッ・・・アッ、、、あぁ・・・・・っ・・・」 そしてまた子宮を押し潰さんばかりに、思いっきり挿入される。 「・・ッ、、ァァっ、あ、ぁぁぁああぁ、あんッ・・・・・・・・」 始めはゆっくりとそのピストン運動が繰り返される。 それから徐々にそのスピードが上がっていき・・・・・ ・・・私は、主人から女の悦びの沼底へと沈まされていく・・・・・・。 「・・あ、ぁ、ぁぁッ、、や、ッ、ら、らめッ・・・ま、ッ・・てぇ・・そん、な・・・はげ、しッ・・んんっぁああッ」 主人とセックスを始めてから、もう二時間ほどが経過していた。 私は色んな体位で身体を求められ、その全てに応える。 だって・・・愛しい主人の要望なのだから。
「はる、か・・・・はるかぁ・・・・・・・遥ッ・・!!」 主人が私の名前を切なく呼んでくれる度に、 私のアソコもキュンキュンして、さらに主人のモノを締め付ける。 「あ、なたぁ・・・んぁッああッ・・・きもち・・・ンッ、あぁ、、ッ・・あ、なたぁぁアアアッ・・・!」 私も、あなた、あなたと、主人を切なく喘ぎ呼ぶ。 「あ、あ、あ、ぁあ、ア、アッ・・・や、んッ・・・ぁあっぁぁッ、、ぃうッ、ああ、あ・・・んぁあっぁぁん・・」 私は主人の腰の動きに合わせて、主人が気持ち良くなるように、もっと奥まで突けるように、腰を振り続けた。 主人が、私の乳房を鷲掴みにして捏ね繰り回しながら、握り潰し、さらに激しく腰を打ちつける。 ・・・私はコレがとても好き。 「はぁッ、、ぁんァぁああぁッァッァァァァァァッァァアぁぁ・・・・そ、それぇ・・・ら、らめぇ・・ッ・・・・おっぱ、いぃ・・・つぶれ、ちゃ、うぅっっ・・からぁ・・ッ・・んぁぁ、、アぁぁっぁあぁぁっぁ・・・・・」 でも主人は、 「そんなこと言っても・・・コレすると・・・・締まりが良くなるよ?・・・・好きだよね、コレ?」 そう言って、さらに力強く私の乳房を握って、体重で押しつぶして・・・・・
「あ、ああ、・・・・うんっ・・・・すき・・・しゅきぃ・・・・・すきぃ・・・ああッぁ、ああぁんッッ・・・」 「・・・ぅううッ・・・・遥ッ・・・はるか・・・・ッ・・・・・・・・そろそろ・・・いく、よ・・・くッ・・・・・」 「・・・・はっ、、、んぁッ・・ぁあぁッ・・・は、はい・・・キて、、きてぇぇぇっ・・・・・」 さらにさらに、主人の腰振りが勢いを増して、私を激しく突き続け・・・ ついに・・・主人のモノが私の一番奥で、ぴったりと止まって、ビクビクと痙攣し・・・・・・ 「・・あッ!!、あぁあぁっぁ、やぁぁっぁッァアアアァァんアッ、あぁぁッあああぁ・・・ッッ・・・・・・・」 私の子宮に、主人の熱いザーメンが大量に注がれる。 「・・・妊娠・・・・にんし、ん、、んぁ・・・・しちゃうぅぅ・・・赤ちゃん・・・ぁんッ・・でき、ちゃう・・・・・」 「・・ああ・・・・僕の子供を、産んでくれ、遥・・・・・」 主人がまだ精液を私の子宮に注ぎながら、言ってくる。 「・・・はい。・・あ、なたの・・・赤ちゃん・・・・・産み、ます・・・・んぁ・・・あ・・・・産みたい、です・・・」 そう返事をして、主人と身も心も一つになり・・・・・私は幸福感で満たされた。 この時にはもう・・・前の旦那のことなんて、頭のどこにも・・・・・心の片隅にさえ、ありませんでした。
結婚17年目 4/26 身内・・・というか須藤家だけで教会を一つ貸し切って、結婚式を挙げた。 遥は今更いいわよ、と遠慮していたけれど、僕が君と挙式を挙げたいというと頬を染めて頷いてくれた。 僕らの式を見ているのは、娘と息子たちだけ。他は誰も呼んでいない。 遥は僕との間に八人も子供を産んでくれた。 「あなたが避妊してくれないから・・・・」と妻は言うけれど、僕が避妊しようとすると哀し気な顔をするのだから、避妊出来なかった。 そんなわけで僕ら夫婦は子だくさんの家庭を築いた。 「それじゃ、香織。頼むね」 「うん。分かった。お父さん。お母さん。」 僕と遥が神父役を長女の香織に頼んだ時、当然ながら娘は困惑していた。 え?なんで私が?と理由を聞いてきた。 でも僕らはまだ香織に”香織”の事を話すのは早いと判断した。 せめて成人になって、彼氏の一人でも紹介してくれば僕と遥の馴れ初めを話しても受け止められるだろうと思っている。 神父役の香織があらかじめ覚えていたセリフを言う。 ”妻を想い、妻のみに添うことを──、夫を想い、夫のみに添うことを──、” 「「はい、誓います。」」 長女の香織は妻の遥とよく似ていた。だから”香織”とも瓜二つだった。 なのでその場面はまるで”香織”に問われ、”香織”に誓い───・・・ ”今日結婚の誓いをかわした二人の上に、満ちあふれる祝福を注いでください。” ・・・───”香織”に祝福されているかのようだった。
僕は妻のベールを上げる。 妻の顔を見て、美人は歳をとっても美人なんだな、と思う。 「遥・・・愛してる。」 「はい・・・私もあなたを愛しています。」 そして、僕らは誓いのキスを交わした。 それは嘘偽りのない、本物の愛の誓いだった。 ─ 了 ─
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